医師
岩本英希

岩本内科医院 医師

久留米大学医学部卒業。久留米大学病院消化器内科入局。同大学院にて癌の血管についての研究を行いながら、肝臓癌のカテーテル治療に従事。2012年、スウェーデン、カロリンスカ研究所に留学。留学中、初代ガンちゃん先生こと岩本内科前院長が白血病で急逝。2014年、岩本内科医院理事長就任。2015年、3年の留学期間を終えて、帰国。現在、久留米大学消化器内科に所属する傍ら、ブログ ガンちゃん先生奮闘記(http://iwamotonaika.blog13.fc2.com/)を通して、2代目ガンちゃん先生として全国で困っている癌患者に情報発信、治療している。

現在の仕事についた経緯は?

幼少期から、医師である父の背中を見て育ち自然と医師になるものと思っていました。肝臓がんのカテーテル治療が開発され、広まったのが1980年代。 父はそのときの先駆者的な存在の1人でした。大学に属さず一匹狼で権威と戦い、認められず苦悩する父を学会場で見て、私自身は大学に属し、基礎研究も行い、その中でキャリアアップしていくことを考えていました。しかし、父が急逝したのをきっかけに大学に属しながら、岩本内科で治療するようになりました。

仕事へのこだわり

人は誰しも使命を持って生きている、その使命に気づくかが一番大切。思いは思い続けることで、すくすくと育ち、それが信念に変わる。その信念を身に纏うことで、それは周囲を感化する力となる。感化された人たちと一丸となって、同じ方向を向く事で、大きな力がうまれ、他人に社会に大きく貢献できる。現代の医療は劇的に進歩してきましたが、病気は治せても患者自身がないがしろにされる医療が広まりつつあるのかもしれません。患者の患は心に串と書く。多くの場合は、病気を治す事で心に刺さった串が抜ける。しかし、全ての病気を治すことは現代の医学では難しいし、それは人間のエゴとも言える。進行癌では治すことが出来ないこともあるが、提供する医療によって心の串は抜くことができるのではないか。そう考えます。

今後の目標

根拠に基づく医療 evidence baced medicineが20世紀に広まった医療です。これは医療の発展に大きく貢献しましたが、21世紀はその一段超えた患者中心の医療 patient baced medicine エビデンスには基づくだけでなく、個々の患者の病態だけでなく、その心にも焦点をあてた医療が必要だと私は信じています。岩本内科で、まずその医療を確立して、沢山の全国の進行がん患者を救いたい。そして、岩本内科で確立した医療をもとに、それを教育機関を通して、後輩に教えていきたい。そうする事で、私が生涯1000名の患者を救えるところが、1000名の医師の教育をすることで、1000×1000の患者が救えるようになるはずと心から思っています。理想論かもしれませんが、思いは実現するのです。